ユニクロ×アンダーソン 第2弾 春夏(SS)レビュー



前回のユニクロ×アンダーソン (uniqlo JW Anderson)コラボに引き続いて半年ぶりにアンダーソンとのコラボが発売されました。ずいぶんアップするのが遅くなりましたが感想を書いてみたいと思います。

というわけで発売日の金曜の夜にひっそりと見てきました。

今回は、事前のカタログを見る限りはっきり言えばかなり縮小したコラボになりました。春夏物と言っても時期的にブルゾンなどは着用できない4月後半の発売になりましたし、アイテムもぐっと数が減って寂しいものになりました。

正直アンダーソンってファッション通信なんかのロンドンコレクションをみても「唯一無二」という様な奇抜なデザインのブランドなのでユニクロの「ベーシック」と正反対のブランドの様な気がします・・・

ですからアンダーソンがインタビューで「ユニクロを通し『服の民主化』を広げる」と言ってましたが、ユニクロとアンダーソンの相性って正反対で微妙だな~と思ったりします。

逆にルメールはユニクロと方向性が似ていてマッチすると思うのでUは非常にユニクロとの相性がいいですよね・・・・

ただ、断っておきたいのはアンダーソンは今最も勢いのある旬なデザイナーの1人と言ってもいいので、そういった意味では「あのアンダーソンとコラボした」という実績はグローバルに展開していく予定のユニクロにとっては仕事をしていく上でとても追い風になるかと思います。

そんなこんなで超大型店に行って見てきました。

アウター

◆ボケッタブルパーカ

配色といい、生地感といい微妙。というか、インラインの通常商品と違いが全然わかりません・・・・

◆シアサッカーショートブルゾン

こちらは ネイビーとイエローで別々に分けて書きます。

まず、ネイビー。こちらは色んなサイトで高評価のブルゾンです。まず、シルエットが非常に綺麗ですね。スッキリしていていいです。色もネイビーの落ち着いた色です。作りもしっかりしています。5990円の値段は「破格」だと思います。試着した感じでこのレベルのしっかり作った感がある服が5000円ちょっとで買えるのは凄いです。

また生地はシアサッカー生地で夏向けでいい感じだと思います。これまでのシアサッカージャケットやシアサッカーシャツに比べて同じシアサッカー生地ですがそれらと比較してしっかりした耐久性のある生地だと思いました。

ただ、しっかり作りすぎたというのがちょっと自分的にはネックだと思います。しっかりしてるというのは防寒性があって厚いということですから流石にゴールデンウィークを過ぎると絶対に着用できません。これは3月~4月に活躍するタイプのアウターだと思います。そのぐらいしっかり作っています。

でも、そうなると表面のシアサッカー生地を含めて初夏の感じがするブルゾンですので季節感的にマッチしません。もし、5月も着用することを想定して作るのであればもっと薄くて軽い感じのジャケット、例えるならUの今季のスイングトップぐらいの薄さにした方がいいんじゃなかったのかと思います。

総じて、着る時期がない難しいジャケットだと思います。個人的に思ったのは北海道とか長野とか5月でも結構涼しい場所とかはかなり使えるアイテムじゃないのかと思いました。まあ、全世界で販売するのでカリフォルニアのサンフランシスコとか夏場でも涼しい場所とかであればかなり使えるアイテムだと思います。4月に30度になる東京は難しい・・・ですね。

続いてイエローです。

こちらのイエローは黄色とネイビーのチェックの柄になっています。しかし、一見写真だと分かりにくいのですが実際は胸の部分と腕の部分に緑のラインのチェックも一部に入っていてこれがまたいい感じのアクセントになっていました。

(わかります?緑のラインが入っています)

ですから現物をみて事前の評価より高評価に修正された感じです。まあ、でも派手ですよ・・・・

オンラインのスタイリングだと短パンにTシャツ、その上にブルゾンを羽織っておますが、くどい様ですが短パンを履くような暑さで着るブルゾンではないです。

◆ワークジャケット

可もなく不可もなく。殆ど興味なかったです。

◆デニムジャケット

今シーズンのアンダーソンのテーマである非対称、アシンメトリーが使われたGジャンです。基本的にビックシルエット全盛の中で、このジャケットをみた感想は「小さい」でした。売り場でワークジャケットの隣に並べられていたので尚更そう感じたのかもしれません。

色落ち加工がしてありますが、凄い綺麗な色落ち加工がしてあって、素材、質感、色落ち、完成度の高いアイテムだと思いました。それと、真ん中で非対称に作っているのでそれだけでかなり手間と費用がかかっているので5990円はかなり抑えた金額じゃないのかと思います。ユニクロは素材の質が高いアイテムが多い中で、コラボは更に素材の質が良い、と認識させるアイテムだと思います。

シアサッカーもデニムジャケットも素材の質とこだわりはさすがコラボだと思わさせられますね。あとは非対称を受け入れられるかどうかなので、

「非対称でなければ即買いだった」

という人は多いと思います。今シーズンはデニムジャケットが本当に多いですね。街中でも特に女性が着ているのを物凄くみます。

トップス

数が多いのでバッサリいきます。

◆Tシャツ

総評から。ボーダーTは段違いの非対称で一般店舗でも売られています。このデザインでは一般店舗では売れないので前回の五輪ボーダーみたく500円ワゴンコースだと思います。

カモメは・・・・カモメのジョナサンなんでしょうか・・・というかカモメのジョナサンって世界的な話?それとも日本限定?

総じて、Tシャツはやる気ないなと思いました。

◆シャツ

ポロシャツとリネンシャツがあります。

ニットポロシャツはレトロなデザインでいい感じです。イギリス人デザイナーなんだと思います。白いポロシャツを探しているのならこちらのニットポロの白はボーダーもいい感じだし結構いいんじゃないでしょうかね。まあ、1280円まで値下がるので待ったほうがいいですけど。最低でも1990円まではサイズ欠けしないと思います。

◆リネンコットンシャツ

こちらは長袖と半袖がありますが、半袖は一般店舗でも売ってます。前回と同じく前後と袖でそれぞれ柄が違うタイプです。前回の青のシャツは壮絶に売れ残っていたので長袖を全店舗でなく+Eにしたのは賢明な判断だったと思います。

半袖シャツのグレーは結構普通の方も着れる感じです。リネンとコットンのブレンドなので夏向けで涼しいですし、Tシャツにシャツといった単調な服になりがちな夏でも遊びが効いたデザインだと思います。あと、前と後ろで長さが違うのでそういった意味でもアクセントが効いてます。

個人的には半袖は全店舗販売なのでSサイズはワゴン990円に行くと思います。1280円が底値の攻防戦でしょうね・・・・

◆スタンドカラーロングシャツ

GUのキム・ジョーンズコラボも似たような長いボーダーTシャツを出していて最近のインナー外だしびろ~んを感じさせる服です。これ、シャツでなくてコートとかを売ってるアウターコーナーに売っていたのでびっくりしました。でも、シャツと違って長くて吊るさないといけないのでアウター扱いで展示になるんだと思いました。

服は試着しないと評価できないんですが(着ると全然違った評価になることなんてザラなので)ちょっと試着する勇気と気力がありませんでした・・・

ボトムズ

◆レギュラーフィットジーンズ

事前に写真を見たら色落ちも凄いいい感じです。シルエットもストレートで無難ですしアンダーソンなので生地も絶対に良いだろうからかなり期待して見に行きました。

見た感じのシルエットはスキニーに慣れすぎたのか、かなりワイドにみえました。秋冬のウールブレンドワイドパンツのシルエットに似た感じです。恐らくテーパードが入ってないのでストレートのパンツでもワイドに見えてしまうんでしょうかね。

シルエットにこだわりがなくてジーンズを探している普通のお父さんとかに是非オススメしたい商品ですね。インラインのレギュラーフィットジーンズもスリムフィットもいいんですが、こっちの方が品があって「デザイナーが監修したデニム感」が凄い出てます。

まあ、ストレッチが効いていない綿100%なのでこういった綺麗な仕上がりになるんでしょうかね。

◆イージーチノパンツ

微妙です。

◆イージーチノハーフパンツ

家の中限定ですね。ラフに着れると思います。それかビーチ。

グッズ

◆ボーダーソックス

一般店舗でも販売。まとめ買いの3足990円。白黒とかお買い得です。

欲しい人はこれを逃したら次に見つけるのが難しいデザインです。アンダーソンらしいといえばらしい配色。

◆ハット

洗いざらしのハット。初日に唯一売り切れたと聞いたのですが、オンラインでは復活。オンラインの商品感想欄は4月29日の時点で7名が書き込んでいるのですが全員女性です・・・というか、あれは女性向けのアイテムでは?男性はあんな感じのアイテムはあまり着用しませんよね。

◆トート ダッフルバック

JWAのロゴの主張が強すぎます・・・・

しかもこれ合皮なんですよね。なんでなんだろう・・・・

とまあ、そんな感じです。次のコラボはトーマス・マイヤーなんですが、マイヤーはなんと夏場にカシミヤのセーターを売ります。ボトムズに水着のスイムパンツ。シューズでビーチサンダルを販売する中で5月にカシミアのセーター9900円ナリ。ちょっと期待してます。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です